農村には毛細血管のように張り巡らされた農道や里道があります。車の入れないような細い道でもウォークすれば季節、季節の農村風景が見渡せます。四季折々のミカンが樹になっている様子も見られます。農家と出会えば、農産物や田舎農村暮らしの話もしてもらえます。
田辺市の上秋津地域は特にミカン・柑橘類の種類が豊富で一年を通して収穫ができることでも有名です。
ゴールデンウィークにはミカンの花が咲き、甘~いミカンの花の香りが漂ってきます。花から花へとミツバチが蜜を集めまわり巣箱に持ち帰り、農家はその蜜を集め瓶詰にして直売所で販売をしています。
秋からはミカン柑橘の収穫シーズになり12月には完熟ミカンでみかん畑はオレンジに輝きだします。
みかん山は季節を感じさせてくれます
村の先人たちは明治時代から急傾斜の山々を開墾で切り開き、石垣を積み上げミカンや梅の苗を植え、手塩にかけ成長させ、今日、豊かな恵みとなって農村を支えています。
畑には農道が張り巡らされ、100m移動すると作物が変わり、100m標高を上げると、見える景色がころっと変わり、紀伊水道から太平洋も見渡せます。
みかんや梅の収穫の季節には、にぎやかな声とモノレールが畑を上り下りする音が山々にこだまします。