グリーンツーリズムは、ヨーロッパで盛んにおこなわれており、バカンス休暇等を利用し農村に滞在し余暇を楽しみ心身ともにリフレッシュする過ごし方が普及しています。英国ではルーラル・ツーリズム、グリーン・ツーリズム、フランスではツーリズム・ベール(緑の旅行)とも呼ばれています。
日本の農村も豊かな文化や歴史、そして農村の数だけ暮らしある風景があります。水田地帯、酪農地帯、野菜地帯、果樹地帯と地域の実情に合わせた農業・農村の存在があります。これまでは、こういった資源が農産物の生産販売の陰に隠れて利用されていなかったのが現実です。農産物の生産量は?品質は?価格は?ばかりが農業とされ、素晴らしい農村景観や文化、歴史、人は見過ごされてきました。
大都市圏に人口や経済が集中し、資本主義経済のすさまじい競争社会に巻き込まれ、コミュニティーは希薄化し、モノやお金が手に入ったのにもかかわらず豊かさの実感が見いだせないまま、人々は疲れ果てています。一方、農村は日本の高度経済成長期から都会への若者の流失が続き、農業や地域を支える人材も不足し高齢者が農業や地域を支えている現状があります。しかしここには豊かな自然や農業・農村文化が残されており、都市で暮らす人々の癒しにつながる豊かな資源が手つかずで残されています。
このホームページは農村への旅の敷居を下げるとを目的に、グリーンツーリズムで農業・農村との出会い提案していきます。
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秋津野型グリーンツーリズムへの挑戦
日本では、鉄道網や高速道路網の航空網の発達で、都市と農村の距離が比較的近いため日帰りや短期滞在でも旅や癒しの効果、そしてそれに伴う経済効果を高めるグリーンツーリズムが必要となってきます。そのためには、多くの地域資源を活用する仕組みを整えなければ、地域での受け入れ疲れにもつながり、せっかく素晴らしい地域資源があるにもかかわらず、それを活かしきれないで経済効果が上がらず、持続することさへ困難になる恐れもあります。また、しっかりとした農業がなければグリーンツーリズムは困難であありますが、ここ田辺市には梅とミカンを中心とする豊かな果樹農業のがあります。
農業の主役は農産物の生産・販売であることは間違いのないことでありますが、農家・農村の高齢化、後継者不足が深刻化しています。また、流通の変化や長引くデフレ経済の波をもろに受け、農産物価格の低迷から抜け出せないままであります。止めどない農産物の産地間競争が長年続き、どこの産地も勝ち組にはならなかったことから、離農、高齢化、後継者不足、廃園・放任園が目立ち始め、農業や田舎暮らしに自信を喪失する地域も少なくはありません。
こういった現状を変えていこうと地域住民による農産物直売所の立ち上げや、使われなくなった小学校校舎を再整備した都市と農村の交流施設の開設で、多くの人々を農村に誘客することで地域経済の効果を高めている地域もあります。農業と地域資源(産物・歴史・文化・観光・暮らし)をうまく組み合わせ情報発信ることで、農産物と地域ブランド化にもつながっていきます。これからの農業を守り攻めていくうえでも、グリーンツーリズムの必要性は実証されつつあります。
あえてヨーロッパ型のグリーンツーリズムをそのまま取り入れるのではなく、地域の実情に合わせたグリーンツーリズムに取り組むことで、その効果は高まりつつあります。そして、ここを訪れる人々は日帰りなどの短期滞在でも心身ともに癒しや蘇りを感じ農村のリピーターとなる人は多い。
また受け入れ側の農村での経済効果を高めるため、農村にある直売所で買い物をするのもグリーンツーリズム、同じように農村にある農家レストランで食事を楽しむのもグリーンツーリズム考えています。